〜第六話 「時をかける少女」午後パート・3F踊り場にて〜


【寡黙な声】
 ふッ。

【真里野】
 先刻は邪魔が入ったな。
 拙者の用件は、簡単至極。
 先刻もいったと思うが、今宵、《墓》の奥にて手合わせを願いたいのだ。
 お主の噂を聞くにつけ、是非とも、その腕前が見てみたくなってな。
 もし、お主の腕前が噂通り、本物であるならば、
 待ち受ける化人と罠を越えて拙者の下まで辿り着ける筈。
 どうかな?拙者との勝負を受けて貰えぬか?

『申し出を受ける』

【真里野】
 自信があるという事か?
 では、今宵、暮六ツ半――――夜の七時に《墓》の奥で待っておる。
 別に、仲間を連れてきても構わぬぞ?
 これは、死合い故、お互い正々堂々と悔いの残らぬように遣り合おうではないか。
 それでは、御免。

〜受けた場合、ここで会話終了〜



『申し出を受けない』

【真里野】
 それは、拙者とは手合わせできぬという事か?
 それとも、罠を仕込む時間がなく、正攻法では拙者に勝てぬという事かな?

『友』

【真里野】
 そのような態度をしても無駄だ。
 どうあっても、お主には拙者と手合わせをして貰う。

『燃』

【真里野】
 ならば、手合わせをして貰おうか。

『喜』

【真里野】
 おのれ……、拙者を愚弄するつもりかッ!?

『愛』

【真里野】
 ふッ、甘いな。
 そのような態度で拙者が誤魔化されると思ったら大間違いだ。

『憂』

【真里野】
 ふんッ、お主のやっている事を知らぬとでも思っているのか?
 どうあっても、お主には拙者と手合わせをして貰う。

『悲』

【真里野】
 そのような顔をして同情をひくつもりか?
 どうあっても、お主には拙者と手合わせをして貰う。

『寒』

【真里野】
 ふんッ、お主のやっている事を知らぬとでも思っているのか?
 どうあっても、お主には拙者と手合わせをして貰う。

『怒』

【真里野】
 ふッ、怒るだけのプライドは持っているという訳か。
 よかろう。では、拙者と手合わせして貰おうではないか。

『無』

【真里野】
 言い返す事も出来ぬか?
 お主がどう思おうとお主には拙者と手合わせをして貰う。



【真里野】
 今宵、暮六ツ半――――夜の七時に《墓》の奥で待っておる。
 別に、仲間を連れてきても構わぬぞ?
 これは、死合い故、お互い正々堂々と悔いの残らぬように遣り合おうではないか。
 それでは、御免。