～第七話　「地獄の才能」午後パート・校庭にて～

【墨木】
　オオオオオオォォォォッ！！

【皆守】
　九龍ッ――――！！

【寡黙な声】
　斬ッ――――！！　　　　　[SE]チャキンッ

【墨木】
　ナッ――――、
　自分の弾を切断するとは……。貴様ッ……。

【真里野】
　またつまらぬ物を斬ってしまった……。
　だがこれも、友の身を守らんがため。
　葉佩、無事か？

『友』

【真里野】
　そうか。ならば、いい。

『燃』

【真里野】
　そうか。ならば、いい。

『喜』

【真里野】
　そうか。ならば、いい。

『愛』

【真里野】
　う、うむ。そうか。ならば、いい。

『憂』(事前の行動で怪我を負っていた時のみUP音)

【真里野】
　どこか痛むのか！？
　すまぬ、拙者がもっと早く来ておれば……。

『悲』(事前の行動で怪我を負っていた時のみUP音)

【真里野】
　どこか痛むのか！？
　すまぬ、拙者がもっと早く来ておれば……。

『寒』

【真里野】
　む……。余計な手出しであったか。
　それはすまなかった。

『怒』

【真里野】
　む……。余計な手出しであったか。
　それはすまなかった。

『無』

【真里野】
　む……。余計な手出しであったか。
　それはすまなかった。

【墨木】
　クッ……貴様ッ……裏切り者メッ――――。

【真里野】
　ふッ。お主の心に混沌が見えるぞ。
　何を信じ、何を疑うべきなのか――――。
　それすら解らぬお主にこの葉佩が斃せるはずもない。

【墨木】
　信じるべき、モノ……？
　クッ……。

【元気のいい女生徒の声】
　警備員さん、早く～！！こっちこっち！！
　こっちで銃声みたいなのが聞こえたんですよ～ッ！！

【墨木】
　ムムムッ……。
　葉佩……。次に会う事がおれば、その時は容赦なく――――撃つ。

【皆守】
　今だって撃ってただろ……。

【墨木】
　五月蝿イッ。部外者は黙ってイロ！！
　ウッ……。
　自分の銃は……正義の、タメニ……。
　ッ――――。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　[SE]タッタッ

【皆守】
　あいつ……。
　……。

【真里野】
　警備員か。お主ら二人ならば何事もなく切り抜けよう。

【皆守】
　そうだな。腰に刀ぶら下げた奴がいるよりは、丸く収まるだろ。

【真里野】
　ふッ……。それでは、拙者はこれで。