〜第十話 「七瀬ふたたび」放課後自由行動・武道場にて〜


【真里野】
 ……師匠。
 お主を漢と見込んで相談したきことがあるのだが、その……
 笑わずに聞いてくれるか?


『友』

【真里野】
 そッ、そうか?そういってもらえると有り難い。
 実は……だな……。
 …………。
 いッ、いや……やはりやめておこう……。すまん、師匠。
 ……。

『燃』

【真里野】
 そこまで真剣に話に臨んでくれるとは有り難い。
 実は……だな……。
 …………。
 いッ、いや……やはりやめておこう……。すまん、師匠。
 ……。

『喜』

【真里野】
 ……満面の笑みでそういわれても、説得力がないぞ?師匠。
 今の話はなかったことにしてくれ。
 ……。

『愛』

【真里野】
 そッ、そうか?そういってもらえると有り難い。
 実は……だな……。
 …………。
 いッ、いや……やはりやめておこう……。すまん、師匠。
 ……。

『憂』

【真里野】
 そうか……。
 いや、一方的に話をふった拙者も悪かった。許してくれ。
 ……。

『悲』

【真里野】
 そうか……。
 いや、一方的に話をふった拙者も悪かった。許してくれ。
 ……。

『寒』

【真里野】
 お主に聞こうとしたのが間違いだった。
 ……。

『怒』

【真里野】
 そうか……。
 いや、一方的に話をふった拙者も悪かった。許してくれ。
 ……。

『無』

【真里野】
 お主に聞こうとしたのが間違いだった。
 ……。